4%ルールの理由
これはインデックス投資の、出口戦略で有名ですね。
運用を続けながら、4%づつ取り崩していけば、理論上、元本が減るどころか、逆に増えていく可能性がと、夢のような仕組みです。
これは、1998年にトリニティ大学の教授により、発表された論文からきた話です。
結論は、アクティブファンドでは難しいと思われ、インデックスファンドでの話です。
その中で重要なのは、米国市場を中心に投資をするです。積み立て終了後、取り崩し時に、4%で崩していくやり方です。
では、投資初心者の方にも、分かりやすく順に説明します。
4%の根拠
米国のS&P500の成長率が7%、
米国のインフレ率が3%なので、差し引いたら4%です。基本的にS&P500が前提です。
しかし、全世界株式でも、少し取り崩し割合を減らせば可能でしょう。
S&P500とは、米国を代表する企業約500社の、株価の指標です。
米国の株式に占める、時価総額の割合は80%を超え、全米を網羅しているような株の指標です。
米国のS&P500と、米国債権を運用しながら、その4%を取り崩していれば、成長とインフレの差で元本は減らないか、逆に増えてしまう。これが理論です。
なぜ、日本株でなく米国株か?
理由ですが、世界の発行株式の約60%を有してしる事と
グローバル企業の多さなと最強だからです。
しかも米国市場は右肩上がりで、全世界の株式半分以上が、米国企業の株式です。
出典 Trading view
上はS&P500のチャートです。株価暴落や調整を繰り返しながら
右肩上がりを維持しています。
つまり経済成長しています。現在は利上げにより、株価が下がっています。仕込み時です。
4%ルールは、成長率からインフレ(物価上昇)を引けば、元本を減らさず運用出来るって理論です。
その成長に乗り、株と債権を運用しながら、4%取り崩しを行えば、30年後元本が残っている確率は86%です。充分な確率ですね。
未来は保証は出来ませんが、歴史が証明しています。
実は株式100%でもこの理論は成り立ちます。
50:50は基本型でしょうか
ただ、株式100%は値動きが激しいので、債権を含んでマイルドな値動きを狙ってるわけです。
株価暴落は絶えず起こります。暴落時は取り崩しは調整が必要です。
次は、米国が経済成長を続ける理由をあげます。
説明しますね。
米国が成長を続ける理由
米国市場は確実に成長してきました。
昔、ボックス相場も経験し、株式の死とまで言われた時代も乗り越え
上昇してきました。その理由を説明します。
先進国で唯一人口増加が続いてる
人口が増加しない国は、経済成長も鈍化します。
日本も少子化で現在は、年間で子供の出生は80万人ほどに減ってます。
高度成長期には、年間240万も生まれていたのに比べ、1/3まで減少しました。
米国は移民を受け入れる国です。自由と豊かさを求め、人々が世界から集まります。
世界一の経済大国で世界一の軍事大国
GDPで世界1位の米国です。米国だけで世界の1/4ほどのGDPがあります。中国が2位で追い上げていますが、3位の日本とは桁が違います。
また米国の年間軍事費だけで、米国以外の全世界の国々の軍事費を、合計した金額を超えます。
それだけの軍事費を、賄える経済力を有しているわけです。
規模の違いが分かりますよね。
対抗出来る国は現在はありません。
そこに投資をする強みが、理解出来ると思います。
国際企業が揃ってる
全世界に、サービスを提供している国際企業が圧倒的に多く、数えたらキリがありません。
今使っているスマホや、パソコンも必ず米国企業が絡んでますよね。
Amazonやマイクロソフト、コーラなど一流優良企業ばかりです。米国企業のサービスを受けた事がない人は少ないでしょう。
それくらい手広く企業活動をしています。
ですので、成長しないはずがありません。
また、イノベーションが起こりやすく、技術や科学、新しい企業の創設など革新が続くのも、米国の強みです。
なのでこれからも、まだまだ、GAFAみたいな企業が誕生するのは、目に見えてます。
株主還元に積極的な企業が多い
米国は配当金を減らさない、逆に毎年増やしている、配当貴族なる企業も多数存在します。
中には、60年間以上連続増配している企業もいくつもあります。自社株買いなど、株主還元に積極的です。ですので成長が期待できます。
必ずS&P500でなくても大丈夫
全世界株式だと、4%ルールは少し下がって3%ルールになるでしょうか。
成長率が5.6%くらいなので、インフレ率を引くと3%くらいでしょうか。
しかし、未来は読めません。米国一強もいずれ、中国に抜かれると予想はされてます。未来は読めないのです。
なので、世界全体に投資した方が空振りは少ないかもしれません。
将来も米国が覇権を握りNo.1を続けるか、また中国、インドに抜かれるかは誰にも分かりません。
ですので、全世界に投資しておけば間違いはありません。
あとは自分の好みです。
為替リスク
日本か海外投資をすると、必ず為替リスクがあります。
円高に傾けばドル資産は目減りし、現在のように円安に傾けば、増額します。
忘れずないましょう。
ですので、為替ヘッジをしない商品が、有利かもしれません。
国力低下の日本は将来、更に円安へと向かう可能性は高いです。
まとめ
現在、世界最強の米国に、投資する強みが分かったと思います。
また全世界株式でも半分以上は米国株式が占めます。
どちらを選んでも、米国中心に変わりありません。
だだし、日本には為替リスクがあるので4%ルールは、そのまま当てはまるかは微妙です。
少し減らし、3%ルールが馴染むかもしれません。
しかしあくまで、理論上ですので過度な期待は禁物です。投資は余裕資金で行いましょう!
将来に備え、マネーマシーンが出来上がれば嬉しいですね(^^♪
私イチゼンはetfで米国に、積立NISAで全世界株式に投資しています。
投資は自己責任でお願いします。
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