終戦記念日
また終戦記念日が訪れます。多くの犠牲をはらい終結した過去の第二次世界大戦。
私も祖父をその世界大戦で亡くしています。そういう意味では犠牲者で遺族です。語る権利があります。
私は祖父に一度も会った事はありません。それはそうです、私はおろか親である私の母親も祖父には会った事は無いそうです。出生前に出兵した為に一度も会う事なく戦死したそうです。さぞ無念だったでしょう。
フィリピンで負傷して野戦病院で療養中、爆撃され戦死したそうです。
そう思うと太平洋戦争は非常に身近に感じます。歴史で語り継がれるその参事が自分の人生を大きく左右しているのです。
戦争さえなければ私の人生もまた、違っていたでしょう。
昔のように思えますが、現存している日本人にその影響が残っているのです。
それくらい戦争が与える影響の大きさがお分かり頂けたら、この文を書いた甲斐があります。
K-POPを聞いている私が、もろに影響を受けているのです。過去の歴史は現代に繋がっているのです。
歴史の教科書で教わる内容がまだ、現代に生きる人間に影響を与えている事実を理解して頂けたら、事の重大さが伝わる気がします。
当時の日本は大東亜共栄圏構想を目指していたので太平洋戦争を日本では大東亜戦争とも呼びました。アジア諸国を巻き込んだ共栄圏を確立しようとしていたのです。
徳川幕府の鎖国制度で門を閉ざしていた日本は、開国から西洋列強を目指し軍事力を増強し日露戦争と太平洋戦争でロシア、米国と戦争で争うという選択をしたのでした。
日露戦争はロシアの脅威から開戦し奇跡の勝利、太平洋戦争は泥沼の空襲となり周知の結果です。
歴史的背景から自国防衛の為の開戦とはいえ、その犠牲は計り知れないのも事実です。
稲作しか手段を持たない貧しい日本が目覚めたのが支配されるより、支配する側でした。
その結果が招いたのが太平洋戦争、第二次世界大戦です。
国力の差から短期決戦しか日本に勝ち目はありませんでした。
実に残酷で悲しい歴史です。
国力の差
日露、太平洋戦争どちらも短期決戦を目指して講和に持ち込む作戦でした。国力の違いから正面衝突では敵わないのは目に見えていたからです。
国力が違いすぎます。無謀な戦いを選び開戦した結果が現在です。
制裁で石油の枯渇した日本は開戦により活路を見出そうとしたようです。
もう一つの開戦動機が当時の軍部格差があります。
大日本帝国軍は陸軍主体で海軍は、その規模は遥かに小さかったのです。
陸軍の圧力により海軍は吸収合併の危機に陥っていました。
海軍が無くなる位なら、既成事実として戦争を起こし、海軍の存在意義を示すしか手段はないと判断したのでした。
当時はまだ空軍は無かったようで、帝国陸軍の力は強大でした。
そのような背景もあり
窮鼠猫を嚙むで追い込まれた日本は真珠湾奇襲に打って出たのでした。
開戦前から、その国力の差は歴然でした。
例えば工業力でも圧倒的に米国有利でした。
つまり、兵器製造も技術力も圧倒的だった訳です。
米国は当時から大砲はレーター制御でした。日本帝国軍は目視だったようです。
開戦当初は良かったものの、ミッドウェー海戦でのダメージは決定的でした。
空母4隻、艦載機約300機を失い劣勢が決定的になりました。
成層圏を飛ぶ爆撃機の予言
Bー29は太平洋戦争の戦前から成層圏を飛ぶ爆撃機の出現として預言されていましたが、実際その出現に日本は手も足も出ずでした。
まさに技術力の差を見せつけられたのです。
当時の日本の技術では成層圏を飛ぶ航空機の製造は困難だったのです。
成層圏は空気が薄くターボを使用し酸素を取り込む技術が欠かせませんでした。しかし当時の日本の技術ではその素材となる金属を開発製造が出来なかったのです。
結局、はるか上空を飛ぶ大型爆撃機に対抗する手段を持てず、地上からの高射砲は全く届かず、
砲弾は空中で破裂し戦闘機も近づけず、されるがままの状態だったと当時のことを聞いています。
航空爆撃機による空爆で壊滅したのです。
これは戦争でも珍しい内容です。
巨艦巨砲主義の終焉
それまでは巨艦巨砲主義といい強力な主砲を持つ巨艦が主力という主義でしたが、真珠湾奇襲などで航空機による攻撃は世界に衝撃を与え、
現在の空母主兵主義と空母を主力におく流れを作ったのは実は日本でした。
現在では日本海海戦のような大砲の打ち合いはありません。ミサイルの打ち合いで
1発でも直撃したら、その艦船は戦闘不能です。ハイテク戦闘です。
空母さえもこれからは、それさえも新しい流れに変りつつあります。
無人機ドローンです。ドローンは現在までの常識を打ち砕く戦果を残し、これからはドローン用空母が主流になっていくでしょう。
ドローンの攻撃は制空権を奪う必要がないのです。今までの常識と戦略を根底から覆しました。
再びの不安定な世界情勢
前回の世界大戦で祖父を失い、一度も会う事もなく、あくまで想像の中の人物が祖父です。
今は戦争の危うさが漂う時代が、再び世界を覆っています。暗雲が立ち込めています。
再び訪れた現状が残念でなりません。現状でも世界では同じような悲劇に合う人々がいる事を嘆いています。
アジアも不安定に陥っています。
実は西洋の民主主義を善しとしない、勢力が世界を覆っています。新しい価値感が台頭してきているのが、現在の世界情勢です。
各国、農産物でさえ自国ファースト主義に傾きつつあります。
世界が分断しつつあります。
先ほどもテレビで放送されていましたが、平和とは何かの問いに、普通に暮らせることとの話を聞き
全くその通りと思うのでした。
普通とは実は維持することが一番難しいのかもしれません。それだけ困難は至るところに待ち構えています。
暴力で物事は解決しないはずです。争いのない平和な世界を祈らずにはいられません。
お互いを敬い、尊敬しあう事で平和は維持できるはずです。争う前にお互いを理解し対話をして欲しいものです。
歴史は繰り返すと言いますが、現在は文明の発達した人類です。無謀な争いは望まない理性を持っているはずです。失敗を繰り返さない知恵を人類は持っているはずです。
暴力では何も解決はしません。人類皆兄弟ですね。ピースです。出来るだけ平和に暮らしたいものです。
人類の繁栄と平和を祈らずにはいられません。
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