金利緩和政策の転換?
まさかの利上げを日銀が行いました。驚きをもって受け止められています。
今回は長期金利幅を、0にたいして±0.25%から±0.5%へとする事実上の利上げです。
短期金利は-0.1%と据え置きです。
極端に低い金利で経済を回そうという政策でしたが、やはり極端に低い金利が
日米の金利差から円安が進み、昨今の値上げに繋がっています。
電気、ガス、燃料、食料に至るまで値上げラッシュでしたね。
為替介入にも限界がありますから、思い切った転換をしたのかもしれません。
これを受けて日経平均は下落しました。
どうやら世界の金利上昇に足並みを揃えての政策の転換点かもしれません。
結論から申し上げますと、今回は長期金利なので既にローンを組んでいる人は影響は無いと思います。
今後の株価も含めて
説明します。
来年四月で黒田総裁の任期満了と為替介入の限界
日銀の黒田総裁も来年で代わるそうです。お疲れ様でした。
次に総裁で金利が上がると噂されていましたが、このタイミングでの金利
0.5%上昇へと舵を切ったのは、次期総裁へのバトンタッチへの序章ではないかと思います。
極端な円安を止める為にも、為替介入では限界があるので、長期金利を上げて金利差を埋める方向に傾き始めているのかもしれません。
いくら日本が外貨準備高があるとはいえ、一国の為替介入でどうこうなるはずがありません。
コロナでの世界各国が行った金融緩和政策からの転換期で、各国利上げしているのに、日本だけマイナス金利を続けるには無理があります。
あとは、今回はクッションとしてまずは、日銀として金利上昇をしていくメッセージが込められている気がします。
新総裁への風当たりも考慮しての早めの決断かもしれません。
金利差が招く円安
何故、日米の金利差が円安を招くか、また、株価が下がったかというと
低金利の円を持つより、高金利のドルを持つほうが金利分儲かるからです。
また、株価と金利は逆相関の関係にありますから、金利上昇を受け株価は下がります。
また、金利上昇から、現在は一時期よりは円高に振れていますし
日本は輸出産業が中心ですから、業績に影響を及ぼすのでダブルパンチな訳ですね。
これからの長期金利上昇で受ける影響
金利上昇で真っ先に考えられるのが住宅ローン自動車ローンではないでしょうか??
高額なだけにその影響が気になりますね。
金利が0.1%上がると3500万円を住宅ローンで借り入れた場合35年ローンで支払いが70万円も増えてしまいます。年で2万円 月で1700円も支払いが増えてしまいます。
この支払いを他へ回せれば、かなり違ってきます。
しかし、直接影響を受けるのはこれから借り入れる人
既に住宅ローンや自動車ローンを借り入れている人への影響は、今回はないようです。
固定金利は既に固定されていますし、変動金利は短期金利で動くので関係ありません。
これから借り入れる人は固定金利で借り入れると、その影響を受けます。
しかし、金利上昇で住宅を買い控えると、住宅価格は下がってきますから
結果安く買える方向に向かう可能性が充分ありますが、現在は変動金利を利用して不動産価格は上昇しているよです。
あくまで今回は既にローンを組んでいる人には影響がないようですが、今後は分かりません。
短期金利
短期金利が上昇すると、既に借り入れる人にも影響でてきます。
慎重に経過を観察しましょう。
金融緩和は継続。
金融緩和は継続するそうです。そのため金融緩和が企業金融などを通じより円滑に波及していくそうです。
景気には良い影響があるそうです。
銀行株が良い
政策金利が上がれば銀行の利益が出やすくなるので銀行株が上昇しています。
少しは持っていても良いかもしれませんね。
私は、みずほ銀行株を保有しています。
金利上昇で世界の株価は上がりにくい つまり仕込み時
これからの時代は利上げの時代とは言われています。つまり金利と逆相関の関係にある株価は上値が重い訳です。
今までが過度の低金利時代だった訳で、だから、ダウ平均など米株価は史上最高値を更新し続けた訳です。今後は、日本も金利上昇になるかもしれません。
しかし、日本株は円安が定着し130~140円付近に収まると、日経平均3万円以上も期待できる可能性があります。
輸出産業が強い日本には追い風です。再びの企業の国内回帰も円安で期待できます。
業績の向上が期待できる訳です。
また、米国株は上値が重い訳で、うっかりすると上下一定価格を行き来する、ボックス相場にハマる
可能性があります。
長期投資の場合、上値が重いなら仕込み時だと思います。あくまで私見ですが。
まとめ
なんとも、驚きの利上げです。しかし、世界の流れがそれなら、乗らないとかもしれませんね。
早い段階で再びの方向転換もあるそうです。再びの利下げとなるでしょうか??
予断を許さない状況です。
これからの時代は利上げの時代とは言われています。
今までが過度の低金利時代だった訳で、今後は、日本も金利上昇になるかもしれません。
財政赤字が更に増大してしまいますが、どうなるかは分かりません。
今後の利上げや住宅ローン、自動車ローンは予断を許さないので慎重に行方を見る必要があると思います。
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